欧州特許庁(EPO)は、口頭審理における議事録の作成に人工知能(AI)を利用することを発表しました。
2025年5月1日より試験運用が開始され、一部の審査部および異議申立部において、口頭審理の議事録を作成する際にAIが利用されるようになります。
AIを利用するために、口頭審理はすべて音声録音されますが、録音データは議事録の作成以外の目的で利用されることはなく、議事録が発行された後は削除されます。
また、AIを利用して作成した議事録の内容についての責任は、各審査部または異議申立部が負います。
さらに、2026年以降は、口頭審理のみならず、全ての口頭手続がAI利用の対象となります。
EPOは、”Strategic Plan 2028“に沿って、特許付与プロセスにおけるAIの利用をさらに拡大する予定です。
さらに詳細な情報は、以下のページをご参照ください。
https://www.epo.org/en/legal/official-journal/notice-7-april-2025
https://www.epo.org/en/legal/official-journal/decision-7-april-2025