コラム

関連意匠制度とは?意匠法上の制度と活用方法を分かりやすく解説

「関連意匠」は製品のバリエーションを保護しますデザインの創作過程において、一つのコンセプトから多くのバリエーションの意匠が生まれることはよくあることです。関連意匠制度は、同一出願人が創作した一群のデザインを同等の価値を有するものとして保護し、各々の意匠について権利行使することを可能に

部分意匠制度について

部分意匠制度について部分意匠制度とは?従来、意匠法が対象とする「物品」とは、市場で流通する有体物であり、独立して取引の対象となり得ない物品の部分は、意匠法上の「物品」ではないものとして扱われ、物品の部分に係る意匠は保護対象とはなっていませんでした。しかし、独創的で特徴ある

農業関連業界の皆様へ

(1)はじめに我が国では、新たな種苗の品種を保護するために「種苗法」が定められており、品種登録を行うためには、農林水産省へ植物品種について登録の申請をする必要がございます。品種登録されて育成者権を得た「育成者権者」は、登録品種を業として利用(種苗の生産・販売等

誰も教えてくれない意匠の出願図面と、図の作成

意匠の出願図面と図の作成(1) 意匠図面とは?この記事では、「意匠図面」についての知恵と情報をメインに、皆様に詳細にお伝えいたします。(1-1) 設計図面と意匠図面これから製造・販売しようとする製品については、まず設計図面を作成し、その設計図面通り

組物の意匠とは

組物の意匠とは意匠出願は意匠ごとにしなければならないと規定されており(意匠法第7条)、原則1つの出願には1つの物品しか含めることができません。つまり、まったく異なる複数の物品や、機能的・形態的一体性がないのに分離した物品が願書に記載されている場合、通常登録は認められません。

画像デザインの活用

画像デザインの活用1. 画像デザインの保護対象の拡充従前の意匠法では、画像デザインについては機器の操作画面のように、機器つまり物品そのものに記録された画像であり、かつ一部の例外を除いて、物品そのものに表示される画像のみを保護対象としていました。しかし近年、クラウド上に保存されネットワークを通

玩具業界の皆様へ

(1)はじめに「玩具は、子どもにとって芸術への最初の入門であり、更に言えば、むしろ芸術の最初の実現でもある。」と、ある詩人が詠んだように、玩具は少年少女時代を形成する夢の道具といえます。大人になっても、なお惹きつけられる娯楽でもあり、「単なる遊び道具」の一言だけでは語れない奥深さがあ

海外意匠出願の必要性

(1)製品の輸出・販売先の各国での実施を確保する属地主義(各国の法律適用範囲はその国の領域に限定されるという主義)意匠権は国ごとに成立し、原則として登録を受けた国に限り効力が及びます。日本で意匠権を取得した場合、効力が及ぶのは日本国内に限られます。したがって、中国やア

海外出願の主なルート

1.直接出願意匠権を取得したい国ごとに直接出願することができます。直接出願の場合、出願する国ごとに、その国の言語、出願様式で出願書類を作成しなくてはならないこと、出願後の管理(住所変更等の手続き、更新手続き等)も各国ごとにする必要がありますので、手間がかかるというデメリッ

欧州連合の意匠制度

主な出願国と外国意匠制度(欧州)1.保護対象と存続期間(1)意匠の定義意匠は「製品の全部または部分の外観…」と定義され、部分意匠も保護の対象となっています。アイコン、タイプフェイスや、ロゴ、グラフィックキャラクター、ビルディング、店舗デザインなど保護対象は

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