コラム

画像意匠の審決例(創作非容易性の判断)

画像意匠について、創作非容易性が認められた審決の事例をご紹介します。位置関係の創作非容易性が認められた事例(不服2023-6747)意匠登録第1769667号(意願2021-20930)「GUI」本願意匠引用意匠1引用意匠2&nbs

意匠に係る物品と権利範囲との関係について

登録意匠の範囲登録意匠の範囲:願書の記載及び願書に添附した図面に記載された意匠に基づいて定められる(意匠法第24条第1項)意匠の類否:需要者の視覚を通じて起こさせる美感に基づいて判断する(意匠法第24条第2項)➡意匠の類否の判断において、物品が同一又は類似でなければ非類似の意匠となる点に

パッケージデザインの保護〜意匠権の活⽤〜

特徴的なパッケージは商品名と共にブランド⼒を発揮します。しかしパッケージの保護が⼗分検討されておらず、模倣品発⾒時に権利⾏使ができなかったというケースも多々存在します。本記事では、パッケージデザインの権利化の有⽤性について紹介します。商品包装の侵害事件の例(不競法)マスカラ化粧品容器事件

GUI・アイコン意匠登録の重要性

はじめに令和元年の意匠法改正によってGUI・アイコン等の画像のみの意匠が意匠法で保護されるようになりました。その後、GUI・アイコン等を含む画像意匠(日本意匠分類N3_画像デザイン)の出願件数は急速に増加し、年間の出願件数に占める分類別の割合は、「包装紙、包装用容器等(F4)」に次ぐ2位となり注

意匠権侵害が争われた具体的事例を解説

意匠権侵害が争われた具体的事例意匠権は、特許権や商標権などの他の知的財産同様に、自己の意匠について独占的に実施することが出来る強力な権利です。他の企業が、あなたの登録意匠を不法に実施している場合、意匠権を行使して、差止めや損害賠償の請求が可能です。逆にいうと、他社の登録意匠を無断

意匠権の存続期間について

産業財産権と存続期間の関係産業財産権法(特許法、実用新案法、意匠法、商標法)は、単に権利の保護を目的としているだけではなく、産業の発達も目的としています。例えば、特許権で言えば、新しい発明をした人に、一定期間、その発明を独占する権利を与える代わりに、世の中にその発明を公開し、その発明

意匠権と著作権との違いについて解説します

意匠権と著作権の違いについてデザイン(意匠)も著作物も、共に人間により創作されるものです。創作物に関わる意匠権や著作権について、両者で異なる点とはいったい何でしょうか。本記事では、法律における両者の違いについて解説します。まず、意匠権と著作権のそれぞれについて簡潔に説明し

意匠権とはどのような権利? 意匠権の権利対象や権利範囲についてご説明します

意匠権とは意匠権は、知的財産権の1つです。知的財産権には、意匠権の他に、特許権や商標権などがありますが、それぞれ保護される対象が異なります。特許権は技術的思想を、商標権は製品のネーミングや企業ロゴなどを対象とします。それに対して、意匠権は意匠、すなわち工業製品

意匠制度の基本情報 2

意匠制度の基本情報意匠出願が初めての方に、意匠とは何か、意匠権を取得するメリット(特許との違い)、登録に必要な要件を分かりやすくご案内します。※この記事は、「意匠制度の基本情報 1」の続きです。4. 意匠出願の種類意匠法には、他の知的財産権には

意匠制度の基本情報 1

意匠制度の基本情報意匠出願が初めての方に、意匠とは何か、意匠権を取得するメリット(特許との違い)、登録に必要な要件を分かりやすくご案内します。1. 意匠とは?意匠とは、物品及び建築物の形状・模様・色彩又は画像に関するデザイン(外観)のことをいいます。中でも物品においては、洋服、車、机、傘

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